――知ってました?
イチコって、先生のこと好きなんですよ。
先生に恋人がいるかどうかとか、いろいろ聞いてたみたいですよ。
『誰に』って。
先生知らないんですか?
今クラスで流行ってる――
彼女はあのひとが好きだった。
彼は分かって傍にいた。
男は気付かれないと思っていた。
女はずっと見つめていた。
まだまだ蒸し暑い秋の入り口。
これは、愛憎絡み合うサイコ・ホラー。
【Forum Enters The Theate】は、各分野の“知恵”を招いて上演作品をひも解くプロジェクト。試演となった #0「ヤミウルワシ」を経て、第1回となる『供犠』には“臨床心理の知恵”を招き入れ上演後にトークを行う。
出演:細野江美(Shiny chouchou)/桐山 篤/河上由佳(満月動物園)/岡村圭輔(劇団壱劇屋)
宮原俊也(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)
大宅洋行(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)
* Forum Enters The Theater【演じるフォーラム(演劇はフォーラムを舞台に上げる)】:演劇上演作品を各分野の“知恵”でひも解く。仏教の説法、キリスト教の懺悔、臨床心理士のカウンセリング、いのちの電話の相談員など、個人情報保護的に実際に見ることは叶わないパーソナルな空間をエチュードで垣間見る。空理空論や理想論だけではない“現場”の空気を体感し、劇世界と混交した空間を体験する。今後、様々な“知恵”を舞台に招き入れる、今回は「臨床心理の知恵」を舞台に招き入れる。
(羊とドラコ)
大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒。関西の劇団「ミジンコターボ」の座付き作家として2003年の結成から2013年末まで活動。2015年より、ひとりユニット「羊とドラコ」を旗揚げ。すべての作品の作、演出を手掛け、女優としても外部作品にも多数出演。躍動感あふれる華やかでファンタジーな世界感に、そこに生きる生々しい人間描写が魅力。最近の主な作品として、『ミュージカル「黒執事」~NOAH’S ARK CIRCUS~』(脚本)、『舞台「黒子のバスケ」IGNITE-ZONE』(脚本)、劇団壱劇屋「独鬼~hitorioni~」(出演)、羊とドラコ「嘘吐きウガツの冒険譚」(脚本・演出・出演)、FETT#0「ヤミウルワシ」(出演)など。
脚本・演出:竜崎だいち(羊とドラコ)
舞台効果:toy-2
Forum Enters The Theate #1 『供犠』は、 【上演】 【エチュード】 【トーク】の3部構成で上演します。
「供犠」を上演します。(about 60 min)
「供犠」の登場人物が臨床心理士に会いに行く、1対1のエチュードを上演します。(about 15 min)
*「供犠」の登場人物を用いた臨床心理士の現場(カウンセリング)のロールプレイ(模擬演習)とも言えます。
chapter 2 ■ 出演
[ 8/31 19:00 ] 河上由佳×宮原俊也(臨床心理士)
[ 9/1 15:00 ] 桐山 篤×宮原俊也(臨床心理士)
[ 9/1 19:00 ] 岡村圭輔×宮原俊也(臨床心理士)
[ 9/2 11:00 ] 細野江美×大宅洋行(臨床心理士)
[ 9/2 15:00 ] 河上由佳×大宅洋行(臨床心理士)
* Etude【エチュード】:場所や場面、人物の性格などだけを設定した即興劇。今作では「供犠」の登場人物が、臨床心理士に“悩み”を聞いてもらいに会いに行く。「臨床心理の知恵」はどう受け止めどう応えるのか。
臨床心理士、出演者・演出・スタッフとが「供犠」の物語を振り返るトークを行います。(about 30 min)
chapter 3 ■ 登壇
[ 8/31 19:00 ] 宮原・河上・細野・戒田・竜崎
[ 9/1 15:00 ] 宮原・桐山・岡村・戒田・竜崎
[ 9/1 19:00 ] 宮原・岡村・河上・戒田・竜崎
[ 9/2 11:00 ] 大宅・細野・桐山・戒田・竜崎
[ 9/8 15:00 ] 大宅・俳優全員・戒田・竜崎
* Forum with Wisdom (chapter 3):演出家・脚本家と俳優がつくりあげる劇世界(chapter 1)で生まれる登場人物に、脚本から解き放たれた俳優が命を吹き込んで、リアルな“知恵”に会いに行く(chapter 2)。その時間と空間から観客それぞれが感じ取る固有の体験と、共有の体験を“知恵”で水平につないでいくフォーラム。なにが固有の体験で、なにが共有できる体験なのか。“知恵”に学び、“知恵”も学ばされる。
※ chapter 1~3 : カンタンに言うと、60分お芝居をして、15分即興劇をして、30分トークします。
應典院寺町倶楽部主催事業
Forum Enters The Theater #1
「供犠」
【日時】
2018年
8月31日(金) 19:00
9月1日(土) 15:00/19:00
9月2日(日)11:00/15:00
※受付開始・開場は開演の30分前
【会場】
浄土宗應典院 本堂
【料金】
前売・予約 2300円 / 当日 2500円
應典院寺町倶楽部会員 1800円
2018/7/22 10:00ご予約受付開始!
【主催】應典院寺町倶楽部
【運営】FETTワーキングチーム
【協力】羊とドラコ、Shiny chouchou、満月動物園、劇団壱劇屋、浄土宗應典院
2018/7/22 10:00ご予約受付開始!
【日時】
2018年
8月31日(金) 19:00
9月1日(土) 15:00/19:00
9月2日(日)11:00/15:00
※受付開始・開場19:00
【料金】
前売・予約 2300円 / 当日 2500円
應典院寺町倶楽部会員 1800円
浄土宗應典院
* 大阪メトロ堺筋線「日本橋駅」/近鉄線「日本橋駅」8番出口より東へ徒歩7分
* 大阪メトロ谷町線「谷町九丁目駅」/近鉄線「近鉄上本町駅」3番出口より西へ徒歩8分
* 大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば駅」/近鉄線「近鉄難波駅」/南海線(南海電鉄)「なんば駅」から 千日前通 徒歩20分
〒543-0076 大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27
浄土宗大蓮寺塔頭 應典院
TEL 06-6771-7641
浄土宗應典院は、大蓮寺三世誓誉在慶の隠棲所として1614年に創建された大蓮寺の塔頭寺院です。1997年に再建される際、一般的な仏事ではなく、かつてお寺が持っていた地域の教育文化の振興に関する活動に特化した寺院として計画され、〈気づき、学び、遊び〉をコンセプトとした地域ネットワーク型寺院として生まれ変わりました。
それから20年、市民の学び、癒し、楽しみの場所としてお寺が活かされるよう、21世紀のお寺のモデルを創造すべく、多くの方々と共に多彩な挑戦を実践して参りました。
それは、教育・福祉・芸術が公共サービスとして提供されることが当然となった現代において、少なくとも近世まではお寺が地域生活の基盤施設として役割を果たしてきたという原点への回帰に他なりません。そのため、應典院は檀家制度を拠り所にせず、NPO「應典院寺町倶楽部」の会員と協働しながら、各種の事業を展開しています。
應典院寺町倶楽部は、浄土宗應典院の理念に賛同し、「寺院空間を活用した諸活動を通じて、いのちに対する〈気づき〉を育み、人々が互いのちがいを越えて存在を認め合う、共生社会の創造」を目指して活動しています。
應典院寺町倶楽部には様々な方にご入会いただけます。
活動を支援したい方。各種イベントにご参加したい方。サポートスタッフとして活躍したい方、様々な課題を一緒に考え行動する仲間を募りたい方、自らイベントや倶楽部の運営を企画し実現していきたい方。専門分野、興味のある分野、信仰・宗派も問いません。
應典院寺町倶楽部の会員になって「しないといけないこと」はなにもなく、「できること」しかありません。一緒に「いのちの文化」を育んでいきませんか?。