女は、毎夜夢に出てくる女の記憶をたどって友人と旅に出る。行くところ行くところ、夢の女が語る景色が広がる。友人の支えを受けながら、女はついに夢の女の最初の記憶にたどり着く―。
遺す想いと受け取る想いを巡り、他者の記憶をたどる。ハンサムな女優3人が描き出す静かなるファンタジー。
【Forum Enters The Theate】は、各分野の“知恵”を招いて上演作品をひも解くプロジェクト。その試演となる #0「ヤミウルワシ」には“仏教の知恵”を招き入れ上演後にトークを行う。
出演:村井友美・竜崎だいち(羊とドラコ)・河上由佳(満月動物園)
秋田光軌(浄土宗大蓮寺副住職・浄土宗應典院主幹)
仏教は人が生きる上で避けがたい苦しみ(ストレス)が八つあると説く。生、老、病、死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦―、いわゆる四苦八苦。分かっている困難には対処できるはずである。仏教には「ストレスに対処するメンタルトレーニング」的な知恵に溢れている。今回は「ヤミウルワシ」の物語を四苦八苦になぞらえてひも解いて欲しいとオーダーしている。あと、女優演じる登場人物とエチュードもしてもらう。(戒田)
* Forum Enters The Theater【演じるフォーラム(演劇はフォーラムを舞台に上げる)】:演劇上演作品を各分野の“知恵”でひも解く。仏教の説法、キリスト教の懺悔、臨床心理士のカウンセリング、いのちの電話の相談員など、個人情報保護的に実際に見ることは叶わないパーソナルな空間をエチュードで垣間見る。空理空論や理想論だけではない“現場”の空気を体感し、劇世界と混交した空間を体験する。今後、様々な“知恵”を舞台に招き入れる、今回はその試行として「仏教の知恵」を舞台に招き入れる。
演出・脚本:戒田竜治(満月動物園)
映像監督:相内唯史(at will)
舞台効果:toy-2
Forum Enters The Theate #0 『ヤミウルワシ』は、 【上演】 【エチュード】 【トーク】の3部構成で上演します。
「ヤミウルワシ」を上演します。(about 30 min)
chapter 1 ■ 出演
[ 3/18・19とも ] 村井・竜崎・河上
「ヤミウルワシ」の登場人物が僧侶・秋田光軌に会いに行くエチュードを上演します。(about 15 min)
chapter 2 ■ 出演
[ 3/18 ] 河上・秋田
[ 3/19 ] 竜崎・秋田
* Etude【エチュード】:場所や場面、人物の性格などだけを設定した即興劇。今作では「ヤミウルワシ」の登場人物が、僧侶・秋田光軌に“悩み”を聞いてもらいに会いに行く。「仏教の知恵」はどう受け止めどう応えるのか。
僧侶・秋田光軌、出演者・演出・スタッフとが「ヤミウルワシ」の物語を振り返るトークを行います。(about 45 min)
chapter 3 ■ 出演
[ 3/18・19とも ] 秋田・村井・竜崎・河上・戒田・相内
* Forum with Wisdom (chapter 3):演出家・脚本家と俳優がつくりあげる劇世界(chapter 1)で生まれる登場人物に、脚本から解き放たれた俳優が命を吹き込んで、リアルな“知恵”に会いに行く(chapter 2)。その時間と空間から観客それぞれが感じ取る固有の体験と、共有の体験を“知恵”で水平につないでいくフォーラム。なにが固有の体験で、なにが共有できる体験なのか。“知恵”に学び、“知恵”も学ばされる。
※ chapter 1~3 : カンタンに言うと、30分お芝居をして、15分即興劇をして、45分トークします。
Forum Enters The Theater #0
「ヤミウルワシ」
【日時】
2018年
3月18日(日) 19:30
3月19日(月) 19:30
※受付開始・開場19:00 /※各回20席限定
【会場】
浄土宗應典院 2階 気づきの広場
【料金】
前売・予約 1500円 / 当日 2000円
應典院寺町倶楽部会員 1000円
【主催】FETT実行委員会
【共催】應典院寺町倶楽部
【協力】満月動物園・at will
2018/2/26 12:00ご予約受付開始!
*各回限定20席の公演になります。ご予約はお早目にお願いいたします。
*應典院寺町倶楽部会員の方は、その旨、備考欄にご入力ください。
浄土宗應典院
* 地下鉄堺筋線「日本橋駅」/近鉄線「日本橋駅」8番出口より東へ徒歩7分
* 地下鉄谷町線「谷町九丁目駅」/近鉄線「近鉄上本町駅」3番出口より西へ徒歩8分
* 地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば駅」/近鉄線「近鉄難波駅」/南海線(南海電鉄)「なんば駅」から 千日前通 徒歩20分
〒543-0076 大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27
浄土宗大蓮寺塔頭 應典院
TEL 06-6771-7641
浄土宗應典院は、大蓮寺三世誓誉在慶の隠棲所として1614年に創建された大蓮寺の塔頭寺院です。1997年に再建される際、一般的な仏事ではなく、かつてお寺が持っていた地域の教育文化の振興に関する活動に特化した寺院として計画され、〈気づき、学び、遊び〉をコンセプトとした地域ネットワーク型寺院として生まれ変わりました。
それから20年、市民の学び、癒し、楽しみの場所としてお寺が活かされるよう、21世紀のお寺のモデルを創造すべく、多くの方々と共に多彩な挑戦を実践して参りました。
それは、教育・福祉・芸術が公共サービスとして提供されることが当然となった現代において、少なくとも近世まではお寺が地域生活の基盤施設として役割を果たしてきたという原点への回帰に他なりません。そのため、應典院は檀家制度を拠り所にせず、NPO「應典院寺町倶楽部」の会員と協働しながら、各種の事業を展開しています。
應典院寺町倶楽部は、浄土宗應典院の理念に賛同し、「寺院空間を活用した諸活動を通じて、いのちに対する〈気づき〉を育み、人々が互いのちがいを越えて存在を認め合う、共生社会の創造」を目指して活動しています。
應典院寺町倶楽部には様々な方にご入会いただけます。
活動を支援したい方。各種イベントにご参加したい方。サポートスタッフとして活躍したい方、様々な課題を一緒に考え行動する仲間を募りたい方、自らイベントや倶楽部の運営を企画し実現していきたい方。専門分野、興味のある分野、信仰・宗派も問いません。
應典院寺町倶楽部の会員になって「しないといけないこと」はなにもなく、「できること」しかありません。一緒に「いのちの文化」を育んでいきませんか?。